もし親の介護で生活が苦しくなった時、生活保護は役立つのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
セーフティーネットとして生活保護があれば、安心できますよね。
そこで今回は、親の介護に生活保護は役立つのか現役介護職が解説します。
親の介護に生活保護は役立つ?
まず「生活保護」についておさらいしておきます。
生活保護とは、収入がゼロの場合、もしくは収入が規定以下でやむを得ず自分の力だけでは生活が成り立たない場合、国からの給付がある仕組みです。
では、本題に戻しまして、親の介護に生活保護は役立つのでしょうか。
結論から申し上げますと、生活保護を受けられた場合、役立ちます。
もちろん生活保護を受けられるかどうかが重要になってきます。
(上記については、次の項目で説明します)
生活保護受けられた場合、用途別にお金が給付されます。
例えば、食費や光熱費にあてるための「生活扶助」や介護サービスにあてるための「介護扶助」というものが挙げられるでしょう。
また、介護サービスにかかる費用については、公的介護保険により、自己負担割合が1割になり、残り9割は介護保険制度によって給付されます。
さらに、自己負担割合の1割についても前述した介護扶助によって給付されるので、実質自己負担ゼロで介護サービスが受けられるのです。
このように生活保護を受けられた場合、親の介護でとても役立つ制度になるでしょう。
あくまで生活保護は最後の手段
親の介護に生活保護が役立つとわかって安心した方もいらっしゃると思います。
しかし、今から生活保護に頼るのは、おすすめできません。
生活保護は、あくまで最後の手段であり、他の方法では生活していけない場合のセーフティネットです。
もちろん貯蓄などの資産(持ち家など)がある場合は、それらを活用することが優先され、自身が働ける状態にあると働いて収入を得ることが求められます。
また、同居の親の場合、子供に援助を受けることが優先されるでしょう。
つまり、生活保護を受ける条件は、とても厳しく設定されているということです。
介護施設によっては、生活保護対象者を好意的に受け入れる施設と、そうでない施設が、まだまだ存在します。
従って、最初にケアマネージャーと相談しながら申請するかどうか、一緒に検討することをおすすめします。
親の介護のお金がない場合について、以下のブログで対処法を紹介しています!
さらに、将来の在宅介護に備えて、自分で知識を蓄えておくことも必要になるでしょう
まとめ
今回は、親の介護に生活保護は役立つのか、現役介護職が解説しました。
生活保護は、最後の手段として用意されているセーフティネットです。
まずは在宅介護で費用を抑えられないか、どのような方法を選択するのがベストなのか一度考えてみてください。
岡山市の介護施設 管理者兼介護職員
現役介護職として現場と管理者を担当
MBA(経営学修士)
PUROPOSE:本気の大人をつなげる
MISSION:居場所と生きがいを作る
VISION:お世話の輪の有る社会を創生
VALUE:医療介護従事者と患者様/ご利用者様の真の幸福を追求する
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