介護職の準夜勤について知りたい方へ。
この記事では、準夜勤の介護職員の仕事内容や働くメリット・デメリット、給与の相場、求人の探し方まで包括的に解説します。
準夜勤の特徴を理解し、自分に合った働き方を見つけるための参考にしてください。
介護職の準夜勤とは?
準夜勤の概念と特徴
準夜勤とは、夜間に行う勤務の一形態で、介護職における一部の施設で取り入れられている夜勤のことです。
夜勤は、施設の利用者の方々が安心して過ごせるよう、夜間の安全確保や必要な介護サービスを提供するために、重要な役割を担っています。
準夜勤は、通常の夜勤と比べて勤務時間が短く、夜間の業務内容も限定されている場合が多いのが特徴です。
勤務時間帯とシフト制
準夜勤のシフトは通常、午後から深夜にかけて行われ、勤務時間やシフトは施設によって異なります。一般的な勤務時間帯は、午後3時頃から翌午前9時頃まで、または午後5時頃から翌午前11時頃までなどです。
シフト制を採用している施設では、週ごと、または月ごとに勤務時間帯が変わる場合もあります。
導入される理由
施設が準夜勤を導入する理由としては、夜間の介護サービスの質を高めるためや、スタッフの負担を軽減するためなどがあります。
夜間の利用者の方々の安全確保や、急な体調変化への対応など、夜間は日中とは異なる状況に対応する必要があります。
準夜勤を導入することで、夜間の介護体制を強化し、利用者の方々に質の高いサービスを提供することが可能になります。
また、スタッフの負担軽減という観点からも、準夜勤は有効な手段となります。
通常の夜勤に比べて勤務時間が短いため、スタッフの体力的な負担を軽減することができます。
さらに、準夜勤の導入によって、夜勤専従のスタッフを減らすことができ、人材確保の面でもメリットがあります。
日本医療労働組合連合会
2023年介護施設夜勤実態調査結果
http://irouren.or.jp/news/6baf7bf15e6b269c1090ba94ec416c9eb2fa0529.pdf
準夜勤の介護職員の仕事内容
日常的な業務内容
準夜勤での業務内容には、夜間の見回りや利用者の身の回りのケア、夜間の急変時の対応などがあります。
具体的には、利用者の方々の安否確認、トイレ介助、食事介助、入浴介助、服薬管理、記録作成などを行います。
また、夜間は日中よりも利用者の方々の体調変化に注意深く観察する必要があり、急な体調変化に備えて、適切な対応ができるよう、常に状況を把握しておくことが重要です。
時間別のタイムテーブル
準夜勤のタイムテーブルの例としては、15時から深夜2時までなどがあります。
具体的なタイムテーブルは、施設によって異なりますが、一般的な例として、以下のような流れになります。
- 15時頃:勤務開始、業務引き継ぎ、利用者の方々の安否確認、記録確認
- 16時頃:夕食介助、服薬管理
- 18時頃:入浴介助、着替え介助
- 20時頃:就寝準備、就寝確認
- 22時頃:見回り、安否確認
- 深夜0時頃:見回り、安否確認
- 深夜2時頃:見回り、安否確認、記録作成
- 深夜3時頃:業務終了、翌勤務のスタッフに業務引き継ぎ
上記はあくまで一例であり、実際のタイムテーブルは施設の利用者の方々の状況や、スタッフの配置状況によって異なります。
業務のポイントと注意点
準夜勤では、夜間に迅速な対応が求められるため、適切な業務配分と注意深い見守りが重要です。
利用者の方々の状態を常に把握し、必要な対応を迅速に行う必要があります。
また、夜間は日中よりも利用者の方々の不安感が高まる傾向にあるため、優しく丁寧に接することが大切です。
さらに、夜間はスタッフの人数が少ない場合が多いため、チームワークを意識し、互いに協力し合って業務を進めることが重要です。
準夜勤の介護職員として働くメリット・デメリット
メリット
準夜勤のメリットには、日中の自由時間が確保できることや、夜勤手当が付くため給与が増えることが挙げられます。
日中は自分の時間として、趣味や家族との時間、プライベートな時間を充実させることができます。
また、夜勤手当は、通常の勤務時間とは別に支給されるため、給与面でのメリットも大きいです。
デメリット
デメリットとしては、夜間の勤務が身体に負担をかけることや、家族との生活リズムが合わないことが挙げられます。
夜間の勤務は、日中の生活リズムと異なるため、身体への負担が大きくなる場合があります。
また、家族との生活リズムが合わないことで、家族との時間を持つことが難しくなる場合もあります。
このような課題から、人材確保が難しい場面を考慮し、厚生労働省に対して見直しをしてくださっている協会も有り、そのおかげで緩和策が厚生労働省から出ています。
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対応策
デメリットへの対応策として、適切な休息を取ることや、家族と時間を合わせる工夫が必要です。夜勤明けはしっかりと休息を取り、身体の疲労を回復させることが大切です。また、家族との時間を作るために、休日は家族と過ごす時間を意識的に確保したり、家族と連絡を取り合ったりするなど、工夫が必要です。
公益財団法人 日本看護協会
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準夜勤の介護職員の給与相場
準夜勤の平均給与
準夜勤の平均給与は、通常の日勤よりも高く設定されており、夜勤手当が支給されることが多いです。具体的な金額は、施設や地域、経験年数などによって異なりますが、一般的には、日勤の給与に夜勤手当が加算される形で算出されます。
夜勤手当は、勤務時間や施設によって異なりますが、1回あたり数千円から数万円程度が一般的です。
夜勤手当と報酬
夜勤手当は、勤務時間に加えて支給されるため、全体の給与を底上げする要素となります。
夜勤手当は、夜間の勤務に対する負担を考慮して支給されるものであり、準夜勤の大きなメリットの一つです。
地域や施設による差異
給与には地域や施設ごとに差異があり、都市部では比較的高い傾向があります。
また、施設の規模や経営状況によっても給与は異なります。求人情報を確認する際には、給与条件をよく確認し、自分に合った職場を選びましょう。
準夜勤の介護求人の探し方
求人サイトの活用
準夜勤の求人情報は、介護専門の求人サイトで検索すると効率的に見つけることができます。
介護専門の求人サイトでは、準夜勤の求人情報が多数掲載されており、条件を絞り込んで検索することができます。また、求人情報だけでなく、介護業界の最新情報や転職に関する情報なども得ることができます。
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派遣会社の利用
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派遣会社では、求職者のスキルや希望条件などをヒアリングし、最適な求人を紹介してくれます。また、面接対策や書類作成のサポートなど、就職活動に関する様々なサポートを受けることができます。
注意点
求人情報を確認する際には、業務内容や勤務条件をしっかりと確認し、自分に合った職場を選びましょう。
特に、勤務時間や夜勤手当、休暇取得の条件などは、事前に確認しておくことが重要です。
また、施設の雰囲気やスタッフの年齢層なども、事前に確認しておくと、より自分に合った職場選びができるでしょう。
求人情報
まとめ
この記事では、介護職の準夜勤について詳しく解説しました。
準夜勤の特徴やメリット・デメリットを理解し、自分に合った働き方を見つける一助としてください。準夜勤は、日中の自由時間を確保しながら、安定収入を得ることができる働き方です。
しかし、夜間の勤務は身体への負担が大きくなる可能性もあるため、事前にしっかりと準備をすることが大切です。自分のライフスタイルや体力、家族との状況などを考慮し、自分に合った働き方を選択しましょう。
厚生労働省
睡眠対策
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/index.html
岡山市の介護施設 管理者兼介護職員
現役介護職として現場と管理者を担当
MBA(経営学修士)
PUROPOSE:本気の大人をつなげる
MISSION:居場所と生きがいを作る
VISION:お世話の輪の有る社会を創生
VALUE:医療介護従事者と患者様/ご利用者様の真の幸福を追求する
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