通所介護(デイサービス)は、高齢者が日帰りで利用できる介護サービスです。
この記事では、通所介護の基本的な概要やサービス内容、費用の目安、そして利用方法について詳しく解説します。
これからデイサービスの利用を検討している方に向けて、わかりやすくご紹介します。
通所介護(デイサービス)の概要
通所介護とは何か?
通所介護(デイサービス)は、高齢者が日中に利用できる介護サービスで、送迎サービスや食事、レクリエーション、リハビリなど提供されます。
高齢者が自宅で過ごす時間を充実させ、心身の状態を維持・改善することを目的としています。デイサービスは、介護が必要な高齢者の方々が、自宅での生活を続けながら、社会とのつながりを保ち、いきいきと過ごせるようにサポートする重要な役割を担っています。
デイサービスの特徴
デイサービスは、利用者の自宅から施設までの送迎サービスが含まれており、専門スタッフによる支援が受けられます。そのため、高齢者の方々は、自宅から施設まで安心して移動でき、施設では、食事や入浴、レクリエーションなど、さまざまなサービスを受けることができます。
また、デイサービスでは、介護職員だけでなく、看護師や理学療法士、作業療法士などの専門スタッフが常駐している場合もあり、利用者の状態に合わせた適切なケアを提供しています。
対象者
デイサービスの利用対象は、主に日常生活で介助が必要な高齢者です。
具体的には、身体機能が低下し、一人で入浴や食事、トイレなどが困難な方、認知症や精神疾患などにより、日常生活に支障をきたしている方などが対象となります。ただし、利用できるサービスや内容、料金は、利用者の状態や要介護度によって異なります。
公益財団法人 岡山市ふれあい公社
デイサービス
https://www.okayama-fureai.or.jp/category/5-0-0-0-0-0-0-0-0-0.html
通所介護のサービス内容
食事の提供
食事はバランスのとれた栄養を考慮し、利用者に合わせたメニューが提供されます。
高齢者の身体状況や食事制限などを考慮し、栄養士が献立を作成しています。また、食事介助が必要な方に対しては、介護職員が丁寧にサポートを行います。食事は、利用者同士の交流の場となることも多く、食事を通して、心身のリフレッシュを促す効果も期待できます。
入浴介助
専門スタッフが安全に配慮して入浴のサポートを行います。
高齢者の方々は、身体機能が低下しているため、一人で入浴することが困難な場合があります。デイサービスでは、安全な入浴環境を整え、介護職員が利用者の状態に合わせて、入浴介助を行います。また、入浴介助だけでなく、入浴後の着替えや身体の拭き取りなどもサポートします。
レクリエーション
利用者が楽しめるように、趣味活動やゲーム、体操などさまざまなレクリエーションが提供されます。
レクリエーションは、利用者の身体機能や認知機能の維持・向上を目的としています。また、レクリエーションを通して、利用者同士の交流を促進し、社会参加の機会を提供することも重要です。デイサービスでは、利用者の興味や体力に合わせたレクリエーションを企画し、楽しく過ごせるように工夫しています。
リハビリ
理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションが行われ、健康維持をサポートします。
リハビリテーションは、身体機能の維持・回復を目的として行われます。デイサービスでは、利用者の状態に合わせて、個別リハビリや集団リハビリなど、さまざまなリハビリテーションを提供しています。リハビリテーションを通して、利用者の身体機能の改善や維持、日常生活動作の向上などを目指します。
通所介護の利用料金
利用料の目安
通所介護の利用料金は収入や介護度に応じて決まり、1割負担の場合の目安もあります。
介護保険制度では、利用者の収入や要介護度に応じて、利用料金が異なります。1割負担の場合、1日の利用料金は、要介護度1で約1,000円、要介護度5で約2,000円程度が目安となります。ただし、施設やサービス内容によって料金は異なるため、事前に確認が必要です。
厚生労働省
介護サービス情報公表システム
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group7.html
追加費用
特別なサービスを利用する場合、追加料金が発生することがあります。
例えば、送迎サービスの利用範囲が施設から一定距離を超える場合や、食事の際に特別な食材が必要な場合などには、追加料金が発生することがあります。また、利用者が希望するサービスによっては、介護保険の対象外となる場合があり、その場合は実費負担となります。
実費負担
介護保険対象外のサービスには実費負担が必要です。
例えば、美容院や理容室の利用、外出時のタクシー代など、介護保険の対象外となるサービスには、実費負担が必要となります。デイサービスを利用する際には、事前に料金体系や実費負担について確認しておくことが重要です。
通所介護を利用する手順
利用開始までの流れ
通所介護を利用するための手続きや相談先を解説し、スムーズにサービスを受ける方法を紹介します。
通所介護を利用するには、まず、ケアマネージャーに相談する必要があります。ケアマネージャーは、利用者の状態や希望を聞き取り、適切なサービスを提案します。ケアマネージャーから紹介されたデイサービス施設に連絡し、見学や体験利用を申し込むことができます。
施設見学では、施設の雰囲気やサービス内容、利用料金などを確認することができます。体験利用では、実際にデイサービスを利用することで、施設の雰囲気やサービス内容を体感することができます。体験利用を通して、自分に合ったデイサービス施設を見つけることができます。
必要な書類
サービス利用のためには、医師の診断書やケアマネージャーの紹介が必要です。
通所介護の利用には、医師の診断書が必要となります。診断書には、利用者の身体状況や介護度などが記載されます。また、ケアマネージャーの紹介も必要となります。ケアマネージャーは、利用者の状態や希望を聞き取り、適切なデイサービス施設を紹介してくれます。
公益財団法人 長寿科学振興財団
通所介護デイサービスとは
https://www.tyojyu.or.jp/net/kaigo-seido/kaigo-service/day-service.html
通所介護と他のサービスとの違い
デイサービスとデイケアの違い
デイケアは医療サービスが充実しており、リハビリや治療に重点を置いています。
デイケアは、医療機関が運営する施設で、主にリハビリテーションや治療を目的としています。
デイサービスと比べて、医療的なケアが充実しており、医師や看護師が常駐している場合が多いです。デイケアでは、身体機能の回復や維持、日常生活動作の向上などを目指したリハビリテーションが提供されます。
デイサービスと小規模多機能型居宅介護の違い
小規模多機能型居宅介護は、訪問介護や宿泊サービスも提供される点が異なります。
小規模多機能型居宅介護は、デイサービス、訪問介護、ショートステイ(宿泊サービス)の3つのサービスを一体的に提供する施設です。デイサービスと比べて、利用者のニーズに合わせて、さまざまなサービスを柔軟に利用することができます。例えば、自宅での生活が困難になった場合、ショートステイを利用して、一時的に施設に入所することも可能です。
デイサービスで働くと・・・
デイサービスの給与
平均月収は約27万円、平均年収は330万円となっています。
パートの場合では、多く勤務される方では月収で17万円、年収200万円に届くかたもいらっしゃいます。
デイサービスの働き方
デイサービスは日中のサービスなので、夜勤がありません。
子育て世代に適した職場とも言えます。
また、土日が休みである事が多いのでプライベートを充実させやすい職場とも言えます。
求人情報
デイサービスのまとめ
最適なデイサービスの選び方
利用者のニーズに合った施設を選ぶポイントやチェックリストを紹介します。デイサービスを選ぶ際には、以下のポイントを参考に、自分に合った施設を選びましょう。
- アクセス: 自宅から通いやすい場所にあるか
- サービス内容: 必要なサービスが提供されているか
- 施設の雰囲気: 利用者の雰囲気や施設の清潔さ
- スタッフ: スタッフの対応や質
- 料金:利用料金や追加費用
デイサービス施設によっては、見学や体験利用を受け付けている場合があります。見学や体験利用を通して、施設の雰囲気やサービス内容を実際に確認することができます。
デイサービスのメリット・デメリット
デイサービスを利用することで得られる利点と注意点をバランスよく解説します。デイサービスを利用するメリットは、以下の通りです。
- 社会参加の機会: 利用者同士の交流を通して、社会とのつながりを保つことができます。
- 身体機能の維持:レクリエーションやリハビリを通して、身体機能の維持・向上を図ることができます。
- 認知機能の維持:脳トレやレクリエーションを通して、認知機能の維持・向上を図ることができます。
- 食事のサポート:バランスのとれた食事を提供することで、栄養状態の改善を図ることができます。
- 入浴のサポート:安全な入浴環境を提供することで、清潔な状態を保つことができます。
一方で、デイサービスには、以下のデメリットも考えられます。
- 費用:介護保険の利用枠を超えた場合は、自己負担が発生します。
- 時間: デイサービスの利用時間は限られています。
- 送迎:送迎サービスの利用範囲が限られている場合があります。
- 施設:利用者のニーズに合わない施設を選んでしまう可能性があります。
デイサービスの利用を検討する際には、メリットとデメリットを比較検討し、自分に合ったサービスかどうかを判断することが重要です。
ご家族の意見も大切に
家族のサポートや意見も重要な要素であることを強調します。デイサービスの利用は、高齢者本人だけでなく、家族にとっても大きな影響を与えます。家族は、高齢者の状態や希望を理解し、デイサービスの利用について、高齢者本人と話し合い、納得のいく選択をすることが重要です。また、デイサービスの利用を通して、家族は高齢者の生活をサポートし、高齢者の生活の質を高めることができます。家族のサポートは、高齢者がデイサービスを安心して利用するために不可欠です。
岡山市の介護施設 管理者兼介護職員
現役介護職として現場と管理者を担当
MBA(経営学修士)
PUROPOSE:本気の大人をつなげる
MISSION:居場所と生きがいを作る
VISION:お世話の輪の有る社会を創生
VALUE:医療介護従事者と患者様/ご利用者様の真の幸福を追求する
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