認知症対応型通所介護(認知症デイサービス)は、認知症を抱える高齢者やその家族にとって重要なサービスです。
この記事では、認知症対応型通所介護の基本的な情報や利用方法について詳しく説明します。
認知症対応型通所介護とは
基本的な概要
認知症対応型通所介護は、認知症を患っている高齢者のための特別な通所介護サービスです。
専門的なケアと少人数制を特徴としています。認知症の症状や状態に合わせた個別ケアを提供することで、利用者の尊厳を守り、可能な限り自立した生活を支援することを目的としています。
厚生労働省
認知症対応型通所介護
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000650016.pdf
対象者
このサービスは、認知症と診断され、要介護認定を受けている方が対象となります。
具体的には、軽度から重度の認知症まで、様々な状態の方が利用できます。ただし、利用には介護認定の要介護度や、身体機能、認知機能などの条件が定められている場合もあります。
独立行政法人 福祉医療機構 WAMNET
認知症対応型通所介護
https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/kaigo/handbook/service/c078-p02-02-Kaigo-10.html
利用条件
認知症対応型通所介護を利用するためには、まず介護認定を受ける必要があります。
介護認定は、市区町村の窓口で申請を行い、認定調査を受けることで行われます。認定の結果、要介護1~5のいずれかの認定を受けると、認知症対応型通所介護を含む様々な介護サービスを利用できるようになります。また、利用にあたっては、各事業所の定める利用条件を満たす必要があり、事前に問い合わせて確認することが重要です。
認知症対応型通所介護のサービス内容
1日のスケジュール例
認知症対応型通所介護では、利用者の状態やニーズに合わせて、様々なサービスを提供しています。
一般的な1日のスケジュール例としては、午前中に送迎、体操やレクリエーション、昼食、午後は個別ケアやリハビリテーション、創作活動などを行い、夕方には送迎という流れになります。具体的な内容は事業所によって異なりますので、事前に問い合わせて確認することをお勧めします。
提供されるケア
認知症対応型通所介護では、認知症の症状や状態に合わせた専門的なケアを提供しています。
具体的には、日常生活動作の訓練、認知機能の維持・向上のためのレクリエーション、コミュニケーション能力の向上のための訓練、精神的な安定を図るためのケアなどがあります。また、利用者の家族への相談や支援なども行っています。
送迎サービス
多くの認知症対応型通所介護事業所では、送迎サービスを提供しています。
利用者の自宅から事業所までの送迎はもちろんのこと、地域への外出やレクリエーションへの送迎なども行っています。送迎サービスは、利用者の安全確保だけでなく、外出の機会を増やし、社会参加を促進する役割も担っています。
通常のデイサービスとの違い
少人数制と専門ケア
認知症対応型通所介護は、通常のデイサービスと比べて、少人数制で運営されていることが特徴です。
少人数制にすることで、利用者一人ひとりの状態やニーズに合わせたきめ細かいケアを提供することが可能になります。また、認知症の専門知識を持ったスタッフが常駐しており、利用者の状態を常に把握し、適切なケアを提供しています。
地域密着型サービス
認知症対応型通所介護は、地域に密着したサービスを提供しています。
利用者の自宅や地域とのつながりを大切にし、地域住民との交流の機会を設けるなど、地域社会の一員として生活できるよう支援しています。また、地域包括支援センターや他の介護サービス事業所との連携を図り、利用者にとってより良いサービスを提供できるよう努めています。
専門のスタッフ
認知症対応型通所介護では、認知症ケアに特化したトレーニングを受けたスタッフが対応しています。
認知症の症状や状態、行動の特徴などを理解し、利用者に対して適切なコミュニケーションやケアを提供することができます。また、家族に対しても、認知症に関する情報提供や相談支援などを行い、安心して利用できるようサポートしています。
認知症対応型通所介護の料金
料金の目安
認知症対応型通所介護の料金は、利用者の要介護度やサービス内容によって異なります。
一般的な料金の目安としては、1日あたり5,000円~10,000円程度です。ただし、事業所によって料金設定が異なるため、事前に問い合わせて確認することが重要です。
公益財団法人 長寿科学振興財団
認知症対応型通所介護とは
https://www.tyojyu.or.jp/net/kaigo-seido/chiiki-service/tsuusho.html
費用の例
例えば、要介護3の利用者が、1日5時間利用した場合、1日の料金は約7,000円程度になることがあります。ただし、これはあくまでも一例であり、実際の料金は利用者の状態やサービス内容によって異なります。
補助金や助成制度
認知症対応型通所介護の利用にあたり、利用者や家族が利用できる補助金や助成制度があります。具体的には、介護保険制度による自己負担額の軽減、市区町村独自の助成制度などがあります。利用できる制度は、利用者の状況や地域によって異なりますので、事前に市区町村の窓口や介護保険事業所などに問い合わせて確認することをお勧めします。
適切な介護事業所の選び方
事業所の見学時に確認すべきポイント
認知症対応型通所介護事業所を選ぶ際には、実際に事業所を見学し、以下のポイントを確認することが重要です。
職員の専門性
職員の専門性やケアの質を確認することが重要です。認知症の専門知識や経験を持つスタッフが在籍しているか、利用者に対してどのようなケアを提供しているのかなどを確認しましょう。また、スタッフの対応や雰囲気なども重要なポイントです。
職員の人員配置基準
認知症対応型通所介護の人員基準は、次のようになっています。
単独型および併設型の場合、管理者が常勤で1人、生活相談員が1人以上、機能訓練指導員が1人以上、介護職員または看護職員が2人(単位ごと、及びサービス提供時間に応じた配置)以上。
ここが充分に揃っている施設を選ぶと安心です。
利用者の声を聞く
実際に利用している方の意見を聞くことも、事業所選びの重要なポイントです。利用者の満足度や、事業所に対する印象などを聞くことで、より具体的な情報を得ることができます。また、家族や地域住民からの評判なども参考にすると良いでしょう。
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