介護職における人間関係の問題は、多くの職員が抱える大きな悩みです。
本記事では、介護現場での人間関係を円滑にするための対策や、良い職場を見つけるためのポイントをご紹介します。
この記事を読むことで、求人内容から良い職場を見極める具体的な方法が身に付きます。
- 介護現場の人間関係が悪化する理由
- 介護職に多い人間関係トラブルと対応策
- 人間関係改善のヒント
- 良い職場の見つけ方
- 求人情報
- 「ヘルパー・介護職」正社員/歩行に焦点を当てたリハで利用者さまの生きがいづくりをお手伝いできます
- 「グループホーム」「ヘルパー・介護職」正社員/グループホーム
- 「グループホーム」「ヘルパー・介護職」正社員/グループホーム
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介護現場の人間関係が悪化する理由
多忙によるストレス
今の職場で、ストレスを抱えていませんか?
介護職は長時間労働や夜勤が多く、精神的・肉体的に疲弊しやすい環境です。そのため、職員同士でギスギスした関係が生まれることがあります。介護の仕事は、利用者の生活を支える責任重大な仕事であり、常に集中力と体力が必要とされます。
しかし、慢性的な人手不足や業務量の増加により、多くの介護職員は長時間労働や夜勤に追われ、心身ともに疲弊してしまいがちです。疲労が蓄積すると、些細なことでイライラしたり、周囲に当たり散らしたりするなど、感情のコントロールが難しくなることがあります。
また、夜勤明けの疲労感は、日中の集中力やコミュニケーション能力にも悪影響を及ぼし、同僚との関係悪化に繋がることがあります。
厚生労働省
介護業界で 働いてみませんか
https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000912552.pdf
異なる役割の職員同士の摩擦
多職種連携って思う通りには進まない、そう思いませんか?
ケアマネジャーや看護師、リハビリ担当など、異なる役割を持つ職員同士の連携が上手くいかないことがあります。これが原因で人間関係が悪化することも少なくありません。
介護現場では、医師、看護師、ケアマネジャー、介護職員、リハビリ担当者など、様々な職種の人が連携して、利用者のケアを行っています。それぞれの専門分野は異なるため、仕事に対する考え方や価値観、コミュニケーションスタイルも異なり、摩擦が生じやすい状況です。
例えば、看護師が指示した内容を介護職員が理解できずに、誤解が生じたりすることがあります。このような状況が続くと、職員同士の不信感が募り、人間関係が悪化してしまう可能性があります。
固定化された人間関係
あのお局様はいつまで居るのか、いつまであのまま注意されずに威張っているのか、と悩んでいませんか?
介護施設では職員の異動が少ないため、同じメンバーで長期間働くことになります。このため、初期の関係が固定され、新しいメンバーが馴染みにくくなることがあります。
介護施設は、利用者の生活の場であり、職員は長期間同じメンバーで働くことが多いです。そのため、初期の関係が固定化され、新しいメンバーが馴染みにくい状況が発生することがあります。
特に、長年勤めているベテラン職員は、自分たちのやり方に固執し、新しい意見や提案を受け入れにくい傾向があります。
また、新しい職員は、既存のグループに溶け込みづらく、孤立してしまうこともあります。このような状況は、職場全体の雰囲気を悪くし、人間関係の悪化に繋がることがあります。
介護職に多い人間関係トラブルと対応策
上司や同僚との摩擦への対応策
感情的にならず、冷静に対話をすることが重要です。会話ではなく対話です。接客ではなく接遇と呼ばれるように、単にその場の意見交換ではなく、働きやすい職場という共通ゴールを目指すという雰囲気づくりが重要です。
相手の意見に耳を傾け、協力的な姿勢を示すことで、関係を改善する可能性があります。
上司や同僚との摩擦は、仕事に対する考え方や価値観の違い、コミュニケーションスタイルの違いなど、様々な要因が考えられます。この違いが合って当然なのです。「違い」を「間違い」と思い込むのはあなた次第です。
まずはあなたの認識を、一段高いところから職場全体を見渡すようなイメージに変えてみましょう!
これだけで大きな変化が生じます。
利用者やその家族とのトラブル
利用者やその家族とのコミュニケーションがうまくいかない場合、施設全体での対応方法を見直してみると良いでしょう。必要ならば上司に相談し、適切な対応を検討します。
介護職は、利用者とその家族とのコミュニケーションを密にすることが求められます。しかし、利用者の状態や家族の価値観はそれぞれ異なるため、コミュニケーションがうまくいかない場合もあります。例えば、利用者の家族から、介護内容に関する不満や要望を伝えられた際に、職員が適切に対応できずに、家族との関係が悪化してしまうことがあります。
このようなトラブルを避けるためには、施設全体で、利用者や家族とのコミュニケーションに関する研修を実施したり、家族会を開催したりするなど、積極的な取り組みが必要です。また、職員一人ひとりが、利用者や家族とのコミュニケーションスキルを向上させる努力をすることも重要です。
職場の陰口や悪口への対応のコツ
職場での陰口や悪口は人間関係をさらに悪化させる原因です。そういった場面では中立を守り、参加しないよう心がけましょう。対応のコツは次の一言です。
「 その場面で、あなたにできる事は何? 」
陰口をたたく職員に対して、このように尋ねてみましょう。
この返答で、さらに陰口や愚痴が続くようであれば話をする価値がない相手です。即刻立ち去るのが良いでしょう。
職場での陰口や悪口は、人間関係を悪化させるだけでなく、職場の雰囲気を悪くし、仕事への集中力を低下させる原因にもなります。職場全体で、お互いを尊重し、信頼関係を築くことが、陰口や悪口をなくすための第一歩です。
人間関係改善のヒント
常に笑顔でいること
初心忘るべからず
あなたも社会人1日目は、笑顔だったのでしょう。いつの間にか笑顔なしで働けるように変わってきたのだと思います。
笑顔は相手に安心感を与え、人間関係を円滑にする力があります。日々の業務の中で意識的に笑顔を普段から心がけましょう。笑顔は、相手に安心感を与え、コミュニケーションを円滑にする効果があります。従って、あなたも安心感を得たいならば、相手を笑顔にすれば良いのです。
介護の仕事では、利用者や家族と接する機会が多いですが、その時に笑顔であれば、緊張を和らげ、温かい雰囲気を作り出すことができます。また、笑顔は、自分自身もポジティブな気持ちにさせてくれるため、ストレスを軽減し、仕事へのモチベーションを高める効果もあります。日々の業務の中で、意識的に笑顔を心がけることで、職場全体の雰囲気を明るくし、人間関係を改善することができます。
感謝の気持ちを伝える
ありがとうを10回以上、伝えましょう!
10回は多いと思われたことでしょう。しかし、感謝の気持ちを言葉で表現することは、人間関係を良好に保つための基本です。職場での小さな助け合いにも、しっかり感謝を伝えましょう。
感謝の気持ちを伝えることは、相手への尊敬の気持ちを表すだけでなく、良好な人間関係を築くための重要な要素です。介護の仕事では、チームで協力して利用者のケアを行うため、互いに助け合う場面が多くあります。小さな助け合いにも、感謝の気持ちを言葉で伝えることで、相手は自分の貢献が認められたと感じ、モチベーションを高めることができます。また、感謝の気持ちを伝えることで、職場全体の温かい雰囲気を作り出し、人間関係を良好に保つことができます。
相手の立場に立って考える
相手のための行動と、相手の立場にたった行動は、似ているようでまったくの別物。
問題が起きた時には、自分だけでなく相手の立場も考えます。これにより、互いの理解と尊重が深まり、円滑な関係を築く助けになります。人間関係のトラブルは、自分の意見や立場ばかり主張するのではなく、相手の立場や状況を理解することが大切です。
相手には相手なりの正義があります。その正義があなたの正義とぶつかっているのです。
相手の立場に立って考えることで、相手の行動や言動の背景が見えてくることがあります。また、相手の気持ちを理解することで、より建設的な解決策を見つけることができるようになります。互いの理解と尊重を深めることで、より円滑な人間関係を築くことができます。
良い職場の見つけ方
求人内容をチェックする
給与が高すぎる、頻繁に求人を出しているような施設は何か問題を抱えている可能性があります。
求人内容を慎重に読み取ることが、大切です。介護の仕事は、人手不足が深刻なため、求人情報を見かける機会も多いと思います。しかし、給与が高すぎる、頻繁に求人を出しているような施設は、何かしらの問題を抱えている可能性があります。
例えば、離職率が高い、労働環境が悪い、経営が不安定など、様々な要因が考えられます。求人内容を慎重に読み取ることで、そのような問題を抱えている施設を見抜くことができます。また、求人情報だけでなく、施設のホームページや口コミ情報なども参考にすると良いでしょう。
求人内容から読み取るコツ
福利厚生をチェックする方も多いことでしょう。
そのチェックは、どこを見ていますか? 休日の多さでしょうか、昇給や退職金制度でしょうか?
良い職場を見極めるコツは、認定制度です。
例えば、東京都では「 働きやすい福祉の職場宣言 」という制度があります。
これは信頼できる第三者評価を得て、ガイドラインに沿った合格事業所であることの証明です。
厚生労働省や各都道府県の労働局など、様々な認証制度に応募できていて、そして合格できている職場は必ず求人票でアピールしています。ここをチェックするのがコツです。
公益財団法人東京都福祉保健財団
TOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業
https://www.fukushizaidan.jp/204sengen
面接時の雰囲気を感じ取る
面接時に施設の雰囲気や対応を注意深く観察することも重要です。面接官や職場の雰囲気が自分に合うかどうかを確認しましょう。
面接は、施設の雰囲気や職員の対応を知るための貴重な機会です。面接官の態度や言葉遣い、施設の清潔さ、職員の服装など、様々な点に注意深く観察することで、施設の雰囲気や働き方をある程度把握することができます。
厚生労働省
えるぼし認定とは
https://jsite.mhlw.go.jp/kagawa-roudoukyoku/content/contents/000952514.pdf
上司と現場の関係性を見るコツ
大手企業であれば上司は人事異動で数年ごとに入れ替わります。
どうしても相性が合わないときは、それを待つか、人事部門に相談して自分が先に異動するという方法があります。
しかしながら、中小企業の場合は1つ~数か所の施設なので上司がいつまでも同じという場合も多く有ります。
その上司が現場と信頼関係を築けているのかどうかを、面接時にチェックしましょう。
そのコツは、上司が来たら現場職員が話しかけるかどうか、です。
一般的に、上司に尋ねたいことや報告することが日中に多く発生しているのが介護現場です。
面接時や見学時に現場を訪れたときに「 ちょっと○○の件ですが・・・ 」と上司が話しかけられている職場は良いと判断できます。
上司の顔を見たら避ける、距離を取るような職場は、考え直す方が良いでしょう。
職員同士のコミュニケーション
職場訪問が可能なら、その時に職員同士のコミュニケーション状況を観察すると良いでしょう。活発なコミュニケーションが行われているか、とくに「ありがとう」の数をチェックしましょう。
逆に、職員同士がコミュニケーションを取らず、孤立しているような職場は、人間関係が良好とは言えません。職場訪問を通して、職員同士のコミュニケーションの様子や雰囲気を感じ取ることが大切です。
厚生労働省
人材育成等に取り組む介護事業者の認証評価制度について
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000505893.pdf
求人情報
まとめ
介護職における人間関係の問題は解決が難しいテーマですが、対策を講じることで少しずつ改善できます。転職を検討する際は、自分に合った環境を見つけることが大切です。良好な人間関係を築き、安心して働ける職場を目指しましょう。
介護職は、利用者の生活を支えるやりがいのある仕事ですが、同時に、人間関係のストレスを抱えやすい仕事でもあります。しかし、適切な対策を講じることで、人間関係を改善し、安心して働ける環境を作ることができます。
転職を検討する際は、給与や待遇だけでなく、職場の雰囲気や人間関係も重要な要素です。自分に合った職場を見つけることで、仕事に対するモチベーションを高め、長く働き続けることができます。
良好な人間関係を築き、安心して働ける職場を目指しましょう。
岡山市の介護施設 管理者兼介護職員
現役介護職として現場と管理者を担当
MBA(経営学修士)
PUROPOSE:本気の大人をつなげる
MISSION:居場所と生きがいを作る
VISION:お世話の輪の有る社会を創生
VALUE:医療介護従事者と患者様/ご利用者様の真の幸福を追求する
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