親の介護で悩まされるポイントの一つとして、「介護用おむつ」があります。
皆さんは介護用おむつの選び方をご存知でしょうか。
一概におむつと言っても、様々な種類が売られているため、どれを選んだらいいかわからないという方も少なくありません。
ここでは、現役介護職が介護用おむつの選び方について紹介していきます。
介護用おむつの選び方
皆さんは介護用おむつを使ったことがありますでしょうか。
初めて使う方は、どれを選べば良いのかわからない方も多いです。
ぜひ参考にして、介護用おむつを選んでみてください。
介護用おむつを選ぶ際には、以下のようなポイントに注意して選ぶと良いでしょう。
吸収力の適正さ
介護用おむつは、利用者の排泄量に応じた吸収力を選ぶ必要があります。
使用者の排泄量が多い場合には、高い吸収力が必要です。
介護用おむつは、吸収力の目安を『何回分の排尿を吸収してくれるのか』等で記載されているので、チェックしてみてください。
身体に合ったサイズ
おむつのサイズは、利用者の体型に合わせて選ぶ必要があります。
おむつが大きすぎる場合は、漏れやすくなります。
逆に小さすぎる場合は、締め付けが強くなり、皮膚トラブルの原因になることがあります。
購入する際には、介護用おむつのパッケージやホームページでサイズ展開をチェックしてみてください。
皮膚にやさしい素材
利用者の肌に直接触れる部分は、肌にやさしい素材を選ぶことが大切です。
吸水材に触れる部分やフィットする部分は、通気性の良い素材がおすすめでしょう。
フィット感
おむつのフィット感も大切です。
フィット感が悪いと、漏れやすくなったり、動きにくくなったりすることがあります。
介護用おむつの種類の中には、履きやすいように伸縮性のある素材で作られたものもあります。
意外と見た目よりも伸びるものもありますので、店頭にサンプル等ありましたら、実際に伸ばしてみると良いでしょう。
値段
介護用おむつの値段は種類によって異なります。
高品質で高機能なものは、安いものに比べて高くなる傾向があります。
利用者の排泄量や介護のレベルに合わせた適切なおむつを選ぶことが大切です。
介護用おむつの使い方
では実際に、介護用おむつをどのようにして使うのか、見ていきましょう。
介護用おむつを使う際には、以下のような手順で使うことが一般的です。
1. 利用者の体型に合ったサイズのおむつを選ぶ。
2. おむつの脇や股についているテープを外し、おむつを広げる。
3. 利用者を仰向けに寝かせ、おむつを下に敷く。
4. 利用者の足を持ち上げ、おむつを利用者の下に通し、股に沿ってフィットさせる。
5. おむつの前側を上に持ち上げ、利用者の腹部に当てて貼り付ける。
6. おむつの後ろ側を上に持ち上げ、お尻に沿ってフィットさせ、テープで固定する。
7. フィット感を確認し、漏れがないか確認する。
おむつが重たくなったり、漏れが発生したり、利用者が不快な思いをしている場合には、交換するようにしましょう。
介護用おむつの使い方は、初めて使う場合や介護者として初めて介護をする場合には、指導書や説明書などを参考にするとよいでしょう。
また、利用者にとって快適なおむつの使い方を探すために、試行錯誤することも大切です。
介護用おむつのメリット
介護用おむつには、意外と気づいていないメリットがあるかもしれません。
介護用おむつには、以下のようなメリットがあります。
介護者の負担軽減
介護者が利用者のおむつ交換をすることで、利用者の排泄ケアを支援することができます。
特に、寝たきりや身体が不自由な利用者の場合、介護者の負担を軽減することができるでしょう。
利用者の快適性の向上
介護用おむつは、排泄物をすばやく吸収してくれるため、利用者の快適性を高めることができます。
特に、尿漏れや失禁に悩んでいた利用者が、介護用おむつを使うことで、気持ちの面でも楽になることがあります。
汚れの防止
介護用おむつは、排泄物を吸収してくれるため、利用者の衣服やベッドなどが汚れることを防ぐことができます。
これにより、清潔で快適な環境を保つことができるでしょう。
外出の支援
介護用おむつを利用することで、利用者が外出する際にも、安心して過ごすことができます。
これにより、利用者の社会参加や外出支援がしやすくなります。
介護用おむつのデメリット
介護用おむつには、多くのメリットがあり、実際に親の介護等で利用されている方も多いと思います。
一方で、注意点もあります。
介護用おむつには、以下のようなデメリットがあります。
皮膚トラブルのリスク
介護用おむつを長時間使用することで、おむつかぶれや湿疹などの皮膚トラブルが発生することがあります。
特に、高齢者の皮膚は薄くデリケートなため、こまめなおむつ交換が必要です。
経済的負担
介護用おむつは、一般的な使い捨ておむつと比べて高価です。
また、交換が頻繁に必要なため、コストがかかります。
環境問題
介護用おむつは、一般的な使い捨ておむつと同様に、廃棄処分に関する環境問題があります。
また、布製のリユーザブルタイプを使用する場合は、洗濯や消毒が必要となり、手間や時間がかかります。
利用者の自尊心への影響
介護用おむつを使用することで、利用者の自尊心やプライバシーに影響を与えることがあります。
特に、自分で排泄ケアができない状況にある場合は、さらにそのような影響が大きくなる可能性があるでしょう。
介護用おむつのよくある質問 5選
介護用おむつに詳しくなっていただけたところ、よくある質問についても確認しておきましょう。
介護用おむつに関するよくある質問と回答を以下にまとめます。
Q: 介護用おむつはどのように使うのですか?
A: 介護用おむつは、利用者の下着の上に装着します。利用者が排泄したら、おむつを取り替えます。使い捨てタイプは、汚れたおむつをゴミ箱に捨て、次のおむつを装着します。布製のリユーザブルタイプは、取り外して洗濯や消毒を行い、乾燥後に再使用します。
Q: 介護用おむつはどのように選べば良いですか?
A: 介護用おむつは、利用者の体型や性別、排泄量、皮膚トラブルの有無などに合わせて選ぶ必要があります。サイズや吸収力、通気性、フィット感などを比較し、選ぶことが重要です。
Q: 介護用おむつはどのくらいの頻度で交換すれば良いですか?
A: 利用者の排泄量や排泄の頻度によって異なりますが、基本的にはおむつが濡れたらすぐに交換することが望ましいです。また、長時間同じおむつを使用するとおむつかぶれや湿疹などの皮膚トラブルが発生する可能性があるため、こまめな交換が必要です。
Q: 介護用おむつはどのくらいの期間使用できますか?
A: 介護用おむつは、使い捨てタイプであれば一度使用したら交換するものであり、布製のリユーザブルタイプであっても、汚れた場合は取り替えが必要です。また、長期間同じおむつを使用すると、おむつかぶれや湿疹などの皮膚トラブルが発生する可能性があるため、こまめな交換が必要です。
Q: 介護用おむつはどのような人に使われるのですか?
ここでは、介護用おむつに関するよくある質問とその回答をいくつか紹介します。
Q: 介護用おむつはどのような人に使われるのですか? A: 介護用おむつは、自立したトイレ利用ができない高齢者や、寝たきりの方、車いすの方、重度の障がいを持つ方など、排泄が難しい状況にある方に使用されます。
岡山市の介護施設 管理者兼介護職員
現役介護職として現場と管理者を担当
MBA(経営学修士)
PUROPOSE:本気の大人をつなげる
MISSION:居場所と生きがいを作る
VISION:お世話の輪の有る社会を創生
VALUE:医療介護従事者と患者様/ご利用者様の真の幸福を追求する
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