「頑張れ」は逆効果?親の介護のねぎらいの言葉!

親の介護

人間関係に悩む方々に共通している課題のひとつに、「声かけ」があると言われています。

家族介護をされている皆様も、声かけで迷うことがあると思います。

例えば、手が離せない時に限って、転倒しそうな危険な行動を見かけると、

ついつい声を荒げてしまう場面は家族介護だけではなく、実は介護現場でも発生しています。

専門的には「スピーチロック」と呼ばれる言葉の拘束をしてしまうのです。

職員のストレス度が高い状況下で、発生頻度が高まってしまうとも言われています。

そのため、スピーチロックに対する社員研修を行う事がよくあります。

しかし、家族介護をされている方々には、このような研修を受ける機会が無いですよね。

実は・・・

「ちょっと待ってて!」

「じっとして!」

「座って!」

などの声かけ以外にも、実は難しい声かけがございます。

それは、「頑張って!」です。

「頑張れ」は逆効果?

頑張ってという声掛けは、何気なく日常的に、応援する気持ちで発していると思います。

介護を受けているお年寄りは、ただ歩くだけでも既に頑張って歩いているのですが、

家事育児の途中に時間が限られている場面では、「もっと早く歩いてくれないと間に合わない!」

「もっと早く言ってくれたら良かったのに」と思うのが、あなたの本当の気持ちでしょう。

その場面での「頑張って!」は、お年寄りにとって「遅くて家族に迷惑をかけている」「申し訳ない」という悲しい気持ちになるようです。

家族介護をしている方々は、その心優しさからご自分で、ご自宅での介護を選ばれています。

元気だった親の姿を思い出して「もっと頑張れるはず!」「やればできるはず!」と思いたい気持ちが皆様にあるようです。

しかし、お声掛け次第では、逆効果になる場面があるという事を、心に留めておいてほしいと思います。

もう充分に、あなたのご家族は頑張っているし、あなたも充分に頑張っているのです。

では、どのような気持ちで、どのような声掛けをすれば、家族介護が上手くいくのでしょうか。 

親の介護ではねぎらいの言葉を使おう

たとえ認知症であっても、親として「子どもに迷惑をかけたくない」という気持ちと、「手伝いたい」「自分でできる」という気持ちが残っています

だからこそ、あなたの料理や掃除を手伝おう、自分でしようと思い、行動に移すのですが、

あなたから見ると、急に立ち上がったり、急に玄関から飛び出すなど、転倒やケガの原因になる危険行動に見えると思います。

その場合の声掛けのヒントとして、次の言葉を使ってみてください。

あなたの心が楽になる魔法の声掛け

「 何を手伝ったらいい? 」

危険行動にも見えるその行動の本心には、家族のために何かをしようとするお年寄りの想いがあります。

その想いを聞くと、スピーチロックになるような怒りの気持ちが減り、「こっちをお願いできる?」「じゃあ、一緒にこれをしましょう?」などの前向きで落ち着いた声かけに、自然と変えることができます。

あなたを楽にする声かけとは、想いに応えた声かけです。

想いに気を配ると、自然に「頑張って」よりも「頑張ってるね」と伝えやすくなります。

また、「助けてくれてありがとう」と言えばお年寄りも嬉しい気持ちになり、もっと安心・安定した生活や行動に徐々に変化していきます。

昔の生活を思い出す

専門的には「自立と尊厳」と呼ばれますが、お年寄り一人一人に生きてきた長い歴史があります

その歴史のなかで選び取ってきた生活方式を、今でも自立して自ら行いたいという想いと、尊厳を以て家族や他人と接したい・接してもらいたいという想いがあります。

あなたから見ると、認知症になった状況で、例えば親がアイロンやガスコンロを使うのは危険だと思われるでしょう。

しかし、ご本人は使い慣れた道具に親しみがあるものです。

今までだと「危ないからやめて」という声かけになりがちなのですが、今日これからは新しい声かけに挑戦してみませんか。

ガスコンロを使う場面で、もしもあなたが「何を手伝ったらいい?」と聞く事ができれば、

あなたの料理を手伝うつもりだったという想いを聞くことができて、

「じゃあ、こっちをお願いできる」「助けてくれてありがとう」 という幸せな生活に変えられるかもしれません。

まとめ

このような声かけは、家族介護だけをしていると、学ぶ機会がないものです。

家族介護をきっかけに、介護業界に入るという先輩が非常に多くいます。

その方々は、無資格・未経験ですが、意欲が違います。

また、介護に対する強い想い・優しい心があります。

ぜひ、あなたも介護現場をご覧いただきたいと考えます。

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