介護職の夜勤は多くの人にとって体力的にも精神的にも厳しい仕事です。
この記事では、夜勤が辛いと感じる理由や、それに対する対策方法、さらに夜勤のメリットについても詳しく解説します。
この記事は、夜勤をしている方、Wワーク先として夜勤を探している方、転職を考えている方にお勧めです。
また、夜勤者を採用予定の人事担当者様にもご活用いただけるものとなっております。
- 介護職の夜勤とは?
- 夜勤の辛さを感じる5つの理由
- 夜勤のメリット
- 夜勤の仕事内容
- 夜勤の負担を減らす方法
- 施設選びのポイント
- 求人情報
- 介護職員・ヘルパー/ショートステイ事業所/介護福祉士/日勤・夜勤
- 介護職員・ヘルパー/グループホーム/介護福祉士/日勤・夜勤
- 介護職員・ヘルパー/介護医療院/介護福祉士/日勤・夜勤
- 生活支援員/障害者施設/介護福祉士/日勤・夜勤
- ケアマネージャー/介護支援専門員/介護福祉士/交通費支給/再雇用制度有/夜勤なし
- 介護職員・ヘルパー/看護小規模多機能居宅介護/介護福祉士/日勤・夜勤
- ケアマネージャー/介護支援専門員/生活相談員/交通費支給/再雇用制度有/夜勤なし
- 介護職員・ヘルパー/グループホーム/介護福祉士/日勤・夜勤
- 介護職員/介護福祉士/交通費支給/夜勤なし/未経験歓迎/病院
- 介護職員・ヘルパー/特別養護老人ホーム/介護福祉士/日勤・夜勤
介護職の夜勤とは?
勤務時間とシフトの種類
介護職の夜勤には2交代制と3交代制があります。
これらのシフトの違いについて詳しく見ていきましょう。
2交代制は、日勤と夜勤の2つの勤務帯で構成され、日勤は午前中に始まり午後には終了、夜勤は午後から翌朝にかけて勤務します。
一方、3交代制は、日勤、準夜勤、深夜勤の3つの勤務帯で構成され、準夜勤は午後から深夜にかけて、深夜勤は深夜から翌朝にかけて勤務します。
どちらのシフト制を採用するかは施設によって異なります。
月間の夜勤回数
施設によって月に夜勤をする回数は異なります。一般的な回数について解説します。
2交代制の場合、月に4~6回程度の夜勤が一般的です。
3交代制の場合、月に8~12回程度の夜勤になることが多いです。
ただし、施設によっては、夜勤の回数が少ない場合や、逆に多い場合もあります。
夜勤の回数は、施設の規模や利用者の状況によって異なるため、事前に確認することが大切です。
夜勤の基本的な流れ
夜勤時の基本的な1日の流れを紹介します。
夜勤は、通常、午後から翌朝にかけて勤務します。具体的な流れとしては、まず、日勤の職員から業務を引き継ぎます。
引き継ぎの内容は、利用者の状態や当日の予定などです。
その後、利用者の安否確認や巡回、排泄介助、食事介助などを行います。
夜間は、利用者の睡眠時間に合わせて、静かな環境を保つように努めます。
また、緊急時には、迅速に対応する必要があります。夜勤の最後には、翌朝の勤務者に業務を引き継ぎます。
夜勤の辛さを感じる5つの理由
長時間の勤務
夜勤は日勤よりも勤務時間が長く、体力的に厳しいと感じることが多いです。
夜勤は、通常、8時間以上の勤務となります。
日勤と比べて、休憩時間や睡眠時間が短くなるため、体力的には負担が大きくなります。
また、夜間の勤務は、体内時計を狂わせやすく、疲労感を感じやすくなるという側面もあります。
人員不足
夜勤は日勤に比べて職員の人数が少ないため、業務負担が大きくなります。
夜間は、利用者の状態が変化しやすい時間帯です。
そのため、日勤に比べて、緊急対応やトラブル対応など、多くの業務が発生します。
しかし、夜勤の人員は限られているため、一人当たりの業務負担が大きくなってしまいます。
体調管理が難しい
夜間の勤務は生活リズムを崩しやすく、体調管理が難しくなります。
夜勤は、昼夜逆転の生活を送ることになります。
そのため、体内時計が乱れ、睡眠不足や疲労感を感じやすくなります。
また、食事や運動などの生活習慣も乱れがちです。これらの要因が重なり、体調不良に繋がることがあります。
精神的な負担
少ない人数での業務や緊急対応など、精神的な負担が大きいです。
夜勤では、日勤に比べて、利用者の状態の変化に注意深く対応する必要があります。
また、緊急時には、迅速な判断と行動が求められます。
これらの状況は、精神的なストレスとなり、疲労感や不安感に繋がることがあります。
さらに、夜間は、日中に比べて、周囲の音が静かになり、利用者の小さな変化にも気づきやすくなります。
そのため、常に緊張感を持って業務を行う必要があり、精神的な負担が大きくなります。
夜間のトラブル対応
夜間はトラブルのリスクが高まるため、対応に追われることが多いです。
夜間は、日中に比べて、利用者の状態が変化しやすい時間帯です。
そのため、転倒や転落、体調不良など、様々なトラブルが発生する可能性があります。
また、夜間は、日勤に比べて、職員の人数が少ないため、トラブル発生時の対応が遅れてしまうこともあります。これらの状況は、夜勤の職員にとって大きな負担となります。
夜勤のメリット
高い給与
夜勤手当が加算されるため、日勤よりも高い給与を得られることが多いです。
夜勤手当は、夜勤の勤務時間や施設によって異なりますが、通常、日勤の給与に比べて、1.5倍から2倍程度の金額が加算されます。
そのため、夜勤を行うことで、日勤よりも高い収入を得ることが可能です。
就職に有利
夜勤経験があると、就職や転職の際に有利になることがあります。
介護職は、人手不足が深刻な職種です。そのため、夜勤経験者は、多くの施設から歓迎されます。
夜勤経験は、利用者の状態変化への対応能力や、緊急時の対応能力などを示すものとして評価されます。
忙しさが少ない
日勤に比べて業務量が少ないため、比較的ゆったりと働けることもあります。
夜間は、利用者の多くが睡眠時間であるため、日勤に比べて、業務量が少なくなります。
そのため、比較的ゆったりと勤務できることがあります。
ただし、夜間は、利用者の状態が変化しやすい時間帯であるため、常に注意が必要です。
プライベートの時間確保
夜勤をうまく活用すると、プライベートの時間を確保することができます。
夜勤明けの日は、通常、休みとなります。そのため、夜勤をうまく活用することで、日中に時間を取れない趣味や、家族との時間などを確保することができます。
ただし、夜勤明けは、疲労感を感じやすいので、無理のないスケジュールを立てることが大切です。
夜勤の仕事内容
食事介助と準備
夜勤では、利用者の夕食や朝食の準備、ならびに食事の介助を行う施設も有り、厨房担当者が別に居る場合もあります。
特に、ご利用者様が15名前後で厨房担当者を付ける付けないが変わりやすいので、求人票を見る際は必ずここをチェックしてください!
食事介助は、利用者の状態に合わせて、適切な姿勢や方法で行う必要があります。
また、食事の準備では、利用者の好みやアレルギーなどを考慮する必要があります。
排泄介助
夜勤では、利用者の排泄介助を行います。
排泄介助は、利用者のプライバシーに配慮し、丁寧に行う必要があります。
また、利用者の状態に合わせて、適切な介助方法を選択する必要があります。
安否確認と巡回
施設内を巡回して、利用者の安否を確認します。
夜勤では、定期的に施設内を巡回して、利用者の安否を確認します。
特に要チェックなのは、巡回する頻度と時間帯は求人票で調べた上で、面接時に必ず確認することをお勧めします
働きやすさに直結するからです。
安否確認では、利用者の呼吸や脈拍、体温などをチェックします。また、利用者の様子に変化がないか、転倒や転落などの危険がないかなどを確認します。
救急対応
利用者の体調が急変した場合は、迅速に救急対応を行います。
夜勤では、利用者の体調が急変した場合、迅速に救急対応を行う必要があります。
救急対応では、まず、利用者の状態を把握し、適切な処置を行います。
その後、必要に応じて、医師や救急隊を呼びます。
特に、夜間オンコール体制について、求人票で入念に調べてください!
社内の特定の担当者・上司がオンコール担当であったり、社外のオンコール専門業者であったり、
施設によって大きく異なります。
引き継ぎ
次の勤務者に業務を引き継ぎます。
夜勤の最後には、翌朝の勤務者に業務を引き継ぎます。
引き継ぎの内容は、利用者の状態や当日の出来事などです。
正確な情報伝達を行うことで、スムーズな業務の移行を図ります。
求人票と面接時にチェックすべきなのは、引継ぎ書の書き方と細かさです。
夜間には記入・入力する時間が有っても、朝の作業を記録する時間が取れない場合があり、
その応援体制がある施設が働きやすい職場だからです。
夜勤の負担を減らす方法
夜勤明けは早めに寝る
夜勤明けにはできるだけ早く寝るようにして、体力を回復させましょう。
夜勤明けは、疲労感や眠気を感じやすいです。
そのため、できるだけ早く寝るようにして、体力を回復させることが大切です。
睡眠不足は、集中力の低下や体調不良に繋がります。
日中の過ごし方
夜勤明けの日中はできるだけ普段通りに過ごし、生活リズムを大きく変えないようにしましょう。
夜勤明けは、体内時計が乱れているため、生活リズムを整えることが重要です。
できるだけ普段通りの生活を送るように心がけましょう。
例えば、起床時間や食事時間を普段通りにする、軽い運動をするなどです。
食事に気をつける
夜勤中や明けの食事には特に気を遣い、消化に良いものを選びましょう。
夜勤中は、食事時間が不規則になりがちです。
そのため、消化に良いものを食べるように心がけましょう。
例えば、野菜やタンパク質を多く摂取する、油っこいものを避けるなどです。
また、夜勤明けは、消化機能が低下しているため、軽い食事を摂るようにしましょう。
十分な睡眠を取る
普段から十分な睡眠を取ることが重要です。
夜勤は、体力的にも精神的にも負担が大きいです。そのため、普段から十分な睡眠を取るように心がけましょう。
睡眠不足は、集中力の低下や体調不良に繋がります。
また、睡眠不足は、ストレスを感じやすくなるため、精神的な負担を増大させる可能性もあります。
施設選びのポイント
休憩室や仮眠室の確認
夜勤中の休憩や仮眠を取るための設備があるかどうかを確認しましょう。
夜勤は、長時間の勤務となるため、休憩や仮眠が重要です。
施設には、休憩室や仮眠室が設置されている場合が多いです。
これらの設備が充実しているかどうかを確認しましょう。
また、休憩室や仮眠室の環境も重要なポイントです。静かで落ち着ける環境かどうか、清潔に保たれているかどうかなどを確認しましょう。
休憩時間と残業時間
休憩時間が十分に確保されているか、残業時間がどれくらいあるかをチェックします。
夜勤では、休憩時間が十分に確保されていることが重要です。
休憩時間中に、食事や仮眠を取ったり、リラックスしたりすることができます。
また、残業時間がどれくらいあるかを確認することも大切です。残業が多いと、疲労が蓄積しやすくなります。
夜勤の回数
ひと月に夜勤が何回あるか、シフトの詳細を確認してください。
夜勤の回数は、施設によって異なります。
ひと月に何回夜勤があるのか、シフトの詳細を確認しましょう。
夜勤の回数が多すぎると、体力的にも精神的にも負担が大きくなります。
夜勤手当の確認
夜勤には手当がつく場合が多いので、その額を事前に確認しましょう。
夜勤には、夜勤手当がつく場合が多いです。夜勤手当の額は、施設によって異なります。
事前に確認しておきましょう。
求人情報
まとめ
夜勤の辛さを理解し対策を講じることで、少しでも負担を軽減することができます。
介護職の夜勤には多くのチャレンジが伴いますが、それを乗り越えるための方法を知っておくことが大切です。夜勤は、体力面、精神面ともに負担が大きい仕事です。
しかし、夜勤には、高い給与や就職に有利などのメリットもあります。夜勤の辛さを理解し、対策を講じることで、少しでも負担を軽減することができます。
また、夜勤のメリットを活かして、仕事とプライベートを充実させることも可能です。
介護職の夜勤は、決して楽な仕事ではありません。しかし、利用者の生活を支えるやりがいのある仕事でもあります。夜勤の辛さを乗り越え、利用者の方々に笑顔を届けることができるよう、努力していきましょう。
厚生労働省
介護労働者の労働条件の 確保・改善のポイント
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/dl/090501-1.pdf
岡山市の介護施設 管理者兼介護職員
現役介護職として現場と管理者を担当
MBA(経営学修士)
PUROPOSE:本気の大人をつなげる
MISSION:居場所と生きがいを作る
VISION:お世話の輪の有る社会を創生
VALUE:医療介護従事者と患者様/ご利用者様の真の幸福を追求する
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