皆さんの中にも、日々の自宅介護に疲れを感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
仕事と介護を両立している方、育児と介護を両立している方など様々な方がいらっしゃいます。
最近では、「ヤングケアラー」や「タブルケアラー」も増えてきており、問題となっております。
そこで今回は、自宅介護で大活躍する、知っておきたい便利グッズをご紹介します。
自宅介護はアイデア次第
将来使える年金額の減少に伴い、自宅介護を選択される方は今後増えてくると予想します。
また、親の意向を考えて、自宅介護を選択している方も多くいらっしゃいます。
自宅介護は、施設介護に比べて負担を感じる方が多いです。
やはり、初めての親の介護となると、分からないことや日々の葛藤で疲れやすくなってしまうのです。
入浴や排泄、歯磨きや食事など、介護者の要介護度によって、人の手が必要になる場面は様々となります。
そこで活用したいのが、「自宅介護で使える便利グッズ」です。
自宅介護は、工夫とアイデア次第で、負担が大きく変わります。
少しでも自宅介護を楽にするために、便利グッズを活用してみてください。
決して高価なものである必要はありません。
100円均一や自宅にあるものを工夫して、自宅介護に活かしてみてください!
自宅介護で使える便利グッズ8選
では、実際に自宅介護で使える便利グッズにはどのようなものがあるのか、
現役介護士がご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください!
①介護用エプロン
介護用エプロンとは、エプロンの下部が袋状になっているものです。
汚れを簡単に拭き取れる撥水性のあるものや使い捨てタイプのものをおすすめします。
体が不自由な方は、上手く自分の口まで食べ物を運ぶことが難しいです。
介護者が食事の手伝いをする場合、袖口や胸の辺りが汚れることはよくあることでしょう。
食事の度に着替えることになると、洗濯物が増えたり、着替える手間だったりが小さなストレスとして積み重なってしまいます。
介護用エプロンを活用して、上記のような手間を省くようにしましょう。
②滑り止めシート
歳を重ねると、歩行が不安定になったり、手が滑ってしまったりするケースが増えてきます。
歩行中の転倒による骨折は、介護中の事故としてよくあるケースの一つです。
とはいっても、家をすべてバリアフリー化にするのはかなりのお金がかかります。
そこで活用したいのが、滑り止めシートです。
例えば、家の中の滑りやすい箇所に滑り止めシートを敷いたり、普段座っている椅子や場所に置いたりすることで、転倒防止につながります。
考えられるリスクは最小限に押さえておきたいものですから、
ぜひ滑り止めシートを取り入れてみてください。
③介護用コップ
介護用コップとは、顔をあまり上に向けなくても水を飲むことができるコップです。
底に傾斜がついたコップ、顔を密着させないよう飲み口が広くなっているコップなど様々です。
介護をする上で気をつけたいのが、食事中の誤嚥(ごえん)になります。
特に、水を飲む際には、顔を上に向けることにより、気道に水が入ってしまいむせることがよくあります。
介護用コップは、上記のようなリスクを軽減することを目的に設計されているので、
安全性が高いと言えるでしょう。
水分補給する際に、よくむせていると感じた際は、介護用コップを活用してみてはいかがでしょうか。
④移乗介護具
移乗介護具は、被介護者を車椅子に移乗させたり、椅子に移乗させたりする際に、使用します。
テコの原理を利用して、最小限の力で被介護者を移乗できるようにサポートしてくれます。
自宅介護を行っていてよく起こるケースが、介護者が腰を痛めてしまうことです。
腰を痛めてしまうと、自宅介護の負担は、さらに重くなってしまうことでしょう。
また、被介護者としても移乗介護具があることで安心して介護を受けられます。
腰を痛めやすい方や腰に負担がかかる介護が必要な方は、ぜひ検討してみてください。
⑤コードレスコールボタン
自宅介護とはいっても、付きっきりで同じ部屋でいることは難しいでしょう。
そんな時に、便利なのがコードレスコールボタンです。
高齢者は寂しくて不安な気持ちになることが多いです。
また、介護者としても何か困っていることはないか、と気になってしまうものです。
介護者と被介護者、双方が不安にならないため、ストレスを抱えないためにコールボタンを活用してみてください。
やはり最初は、何かとコールボタンで呼ばれることが多くなると思いますが、
「用事のある時だけ押してね」と伝えてみましょう。
⑥介護用おむつ
介護用おむつは、トイレにひとりで行ける場合でも用意しておくと、様々な場面で活躍します。
例えば、体調が悪くなってしまい、トイレまで間に合わないこともあるでしょう。
また、髪を洗ったり、足を洗ったりする際に、介護用おむつを使用します。
洗い流したい箇所の下に介護用おむつを敷いて、お湯を流します。
おむつは吸水性が高く、使用後は捨てるだけという処理も簡単です。
実際に、トイレ用だけでなく、水気を吸収するために介護用おむつを使用している方も多くいらっしゃいます。
自宅介護をされている方は、介護用おむつを常備しておくと安心でしょう。
⑦お薬カレンダー
お薬カレンダーとは、日ごとに薬を分けられるポケット付きのカレンダーです。
朝食後や昼食後、夕食後などに分けられるカレンダーがおすすめです。
壁に掛けられるクリアータイプのお薬カレンダーを使用している方が多い印象です、
キッチンの冷蔵庫の横など、「薬を飲むときにはキッチンからお水を持っていく」というような便利な動線に置いておくと便利でしょう。
歳を重ねると、処方される薬の量も増えてきますので、本人だけでなく介護者も忘れてしまいがちになります。
ぜひお薬カレンダーを活用して、管理してみてください。
⑧マッシャー
マッシャーと言えば、ベビー用品をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
実は、子育てに役立つマッシャーが親の介護でも便利グッズとして使えます。
要介護度が進むと、飲み込む力がどんどん落ちてきます。
そのため、できるだけ飲み込みやすい状態にして、食事を用意することが介護ではベストになります。
介護者の飲み込む力に応じて、マッシャーを活用してみてください。
まとめ
今回は、自宅介護で大活躍する、知っておきたい便利グッズをご紹介しました。
親の介護による負担をできるだけ減らすためには、今回ご紹介した便利グッズはきっと役に立つと思います。
また、実際に介護を見て触れて体験することも、親の介護の備えの一つです。
親の介護を始める前に、介護の準備をしている方は、ほとんどいらっしゃいません。
一方で、もっと準備をしておけばよかったと後悔する方は、とても多いです。
介護の勤務体験や介護のイベントを通して、今から親の介護の準備を始めておきましょう。
岡山市の介護施設 管理者兼介護職員
現役介護職として現場と管理者を担当
MBA(経営学修士)
PUROPOSE:本気の大人をつなげる
MISSION:居場所と生きがいを作る
VISION:お世話の輪の有る社会を創生
VALUE:医療介護従事者と患者様/ご利用者様の真の幸福を追求する
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