【現役介護職】ホスピスとは?老人ホームとの違い

親の介護

『ホスピス』という言葉を、昨今よく聞きます。

皆さんは、ホスピスが何を指しているか、どのようなものかご存知でしょうか。

「老人ホームとの違いってなんだろう・・・」

「ホスピスとは、どのような人が過ごす場所なのだろう・・・」

この記事では、現役介護職が『ホスピス』について気になる疑問について回答いたします。

親の介護をされている方は、特に必見です。

施設選びの際に参考にしてみてください!

ホスピスとは?

現役介護職
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まず『ホスピス』とは、どのような場所なのかについて解説いたします。

ホスピス(Hospice)とは、末期疾患に苦しむ患者やその家族に対して、身体的な苦痛や心理的な支援、社会的な支援を提供する医療サービスのことです。

ホスピスの目的は、患者とその家族が望むかたちで最期の時を過ごすことができるようにすること

ホスピスは、医師や看護師、ソーシャルワーカー、カウンセラーなどの専門家からなるチームが運営します。

チームは、患者の状態を継続的に評価し、苦痛を和らげるための医療処置や薬物療法、心理的な支援、社会的な支援などを提供します。

また、患者が望む場合には、家族との面会や宗教的な儀式の開催なども行われます。

ホスピスは、病院や施設のほか、在宅での医療サービスも提供されています。

在宅ホスピスでは、患者が自宅で安心して過ごすことができるように、訪問看護師や医師が定期的に訪問し、必要な医療処置や支援を行います。

ホスピスは、末期疾患に苦しむ患者やその家族に寄り添い、最期の時を尊重することが重要な役割を果たします

ホスピスの対象者は?

上段で少しご紹介しましたが、ホスピスは、末期疾患に苦しむ患者やその家族に対して支援する医療サービスです。

現役介護職
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対象者について、少し掘り下げて詳しくご紹介いたします。

ホスピスの対象者は、末期的な疾患に苦しむ患者です。具体的には、がん、心不全、肺疾患、腎不全、神経難病、認知症など、重症で治療が難しい疾患に苦しんでいる患者が該当します。

ホスピスは、医療的なケアに加えて、患者や家族が最期の時をより良いものにするためのサポートも提供します。

つまり、ホスピスの対象者は、病気の治療が困難な状況にある患者であり、治療によって病気を完治することができない場合に、ホスピスのサービスを受けることができるでしょう。

ホスピスの対象者には、年齢や性別、国籍、信条、社会的な地位などの制限はありません。

ホスピスは、患者とその家族が快適に過ごすために必要な支援を提供することが最優先であり、個人のバックグラウンドによって差別されることはありません。

ホスピスで行われる5つの支援

ホスピスについて、少し詳しくなっていただけたところで、実際に行われている支援をご紹介いたします。

現役介護職
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以下に、代表的なホスピスケアについてご紹介します。

ホスピスでは、患者とその家族に対して、総合的なケアが提供されます

1. 痛みや苦痛の緩和

ホスピスでは、患者の痛みや苦痛を軽減するために、医師が適切な薬剤を処方したり、理学療法やマッサージ、音楽療法などの非薬物療法を行ったりします。

2. 心理的な支援

患者が抱える心理的な問題に対して、ホスピスでは専門のカウンセラーや心理士が支援を提供します。

また、家族に対しても、患者の病状についての情報提供や、心理的なケアを行います。

3. 宗教的な支援

患者が宗教的な信念を持っている場合には、ホスピスではその信念に沿った支援が提供されます。

例えば、祈りや宗教的な儀式の場を提供することがあります。

4. 家族への支援

ホスピスでは、家族が患者の介護や支援を行うためのトレーニングを行ったり、家族が最期の時をより良いものにできるような支援を提供します。

5. ソーシャルワーク

ホスピスでは、社会的な問題にも対応するために、ソーシャルワーカーが支援を行います。

例えば、住宅や財政的な問題、家族のサポートなどを提供することがあります。

以上のように、ホスピスでは、患者とその家族に対して、医療的なケアだけでなく、総合的な支援が提供されます。

ホスピスと老人ホームの違い

ホスピスと老人ホームは、どちらも高齢者ケアを提供する施設。

ホスピスと老人ホームの違いについて、疑問が残っている方もいらっしゃるかもしれません。

現役介護職
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実は、ホスピスと老人ホームは、目的やサービス内容に大きな違いがあります。

ホスピス

ホスピスについて、少し復習です。

ホスピスは、末期がんなどの進行性の疾患を患う患者に対して、緩和ケアを中心とした総合的な支援を提供する施設です。

つまり、病状の進行を止めることはできないが、患者の苦痛やストレスを軽減することを目的としています。

ホスピスでは、専門の医療スタッフが患者とその家族を支援し、病状に応じた医療や緩和ケア、心理的・精神的な支援、宗教的なサポート、家族支援などを提供します。

老人ホーム

一方、老人ホームは、高齢者が自立した生活を送るための住まいを提供する施設です。

高齢者が自宅で暮らすことが難しくなった場合や、孤独感を抱えている場合に、適切なケアや社交の場を提供することが目的です。

老人ホームでは、介護スタッフが高齢者の身の回りの世話や健康管理、レクリエーション活動のサポートなどを行います。

つまり、ホスピスは末期がんなどの進行性の疾患を患う人のための施設であり、病状の進行を止めることはできませんが、病状に応じた支援を提供します。

一方、老人ホームは、高齢者の住まいや生活支援を提供する施設であり、高齢者の自立支援を目的としています。

ホスピスと病院の違い

ホスピスと老人ホームの違いについて、納得できたが『病院』との違いは・・・

どちらも医療を提供する施設。

もう既にお分かりの方もいらっしゃるでしょう。

現役介護職
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しつこいようですが、目的やサービス内容に違いがあります。

病院

病院は、疾患の治療や手術、入院ケアなどの医療サービスを提供する施設です。

つまり、病気やけがをした人が治療や手術を受けるために入院する場合に利用されます。

病院には、専門の医師や看護師、技術スタッフがいて、患者の治療やケアを担当します。

また、病院は救急医療や急性期治療などの役割も担っています。

つまり、病院は疾患の治療や手術、入院ケアを提供する施設であり、治療の目的がメインです。

一方、ホスピスは末期がんなどの進行性の疾患を患う人のための施設であり、治療の限界が明確である場合に、患者と家族に寄り添いながら、穏やかで安らかな最期を迎えることを目的としています。

ホスピスの費用

気になるのは、ホスピスの費用。

実際に、ホスピスに必要な費用は、どのようなものなのでしょうか・・?

医療保険は適用されるのでしょうか・・・?

現役介護職
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ホスピスにかかる費用は、国や地域によって異なります。

ホスピスにかかる費用は、国や地域によって異なりますが、一般的には医療保険が適用されます。

日本の場合、ホスピスに入るためには、がんや心不全などの末期疾患の診断書が必要となります。

また、入院時には、介護保険の自己負担分がかかります。

ただし、自己負担分の額は、収入や家族構成などに応じて異なるため、具体的な金額は医療機関によって異なります

また、在宅でのホスピスケアを受ける場合には、訪問看護や訪問医療が必要となるため、費用がかかります。

ただし、在宅でのホスピスケアにも医療保険が適用され、自己負担分は低くなることが多いです。

なお、ホスピスケアにかかる費用を全て自己負担で支払う場合には、膨大な金額がかかることがあるため、事前に医療機関に相談し、費用面についてのアドバイスを受けることが大切です。

ホスピスを探す4つの方法

ホスピスについて、詳しくなっていただけたところで、実際に施設を探してみてましょう。

現役介護職
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気になる施設には【資料請求】をすることをおすすめします。

1. 医師や看護師、病院などに相談する

自宅でのケアが困難になった場合や、入院が必要となった場合、医療機関に相談することができます。

医師や看護師、病院スタッフなどに相談することで、ホスピスの情報を得ることができるでしょう。

2. ホスピス情報センターに問い合わせる

地域によっては、ホスピス情報センターが設置されている場合があります。

ホスピス情報センターに問い合わせることで、近くのホスピスや在宅ケアサービスの情報を得ることができます。

3. インターネットで検索する

インターネット上で、ホスピスを探すこともできます。

自治体や病院、ホスピス情報センターのウェブサイトにアクセスすることで、情報を得ることができます。

また、ホスピスの比較サイトや口コミサイトなどもありますので、参考にすることができます。

個人的に【LIFULL介護】がおすすめです。

業界最大級の月間サイト利用者数300万人以上とのこともあり、多くの施設を探せること、安心安全の実績があります。

気になる施設は、積極的に資料請求をしてみてください。

4. 関連団体に相談する

ホスピスに関連する団体やNPO法人に相談することもできます。

これらの団体は、患者や家族に対してホスピスや在宅ケアに関する情報提供や相談支援を行っています。

いずれの方法でも、地域によっては情報が限られている場合もあります。

そのため、複数の情報源を参考にして、自分や家族に合ったホスピスを探すことが大切です。

ホスピスでよくある質問

Q: ホスピスは、どのような場所で提供されますか?

A: ホスピスは、病院、施設、在宅など、様々な場所で提供されます。

Q: ホスピスに入るには、どのような条件が必要ですか?

A: 一般的には、末期疾患の診断書が必要となります。また、患者本人が希望し、家族や医療従事者の同意が得られる必要があります。

Q: ホスピスでは、どのようなケアが提供されますか?

A: ホスピスでは、痛みや苦痛の緩和、心理的な支援、家族のケアなど、患者や家族に合わせた総合    的なケアが提供されます。

Q: ホスピスでの在宅ケアは、どのような形で提供されますか?

A: ホスピスでの在宅ケアでは、訪問看護師や訪問医療師が定期的に訪問し、医療や介護、心理的な支援などを行います。

Q: ホスピスでのケアには、どのような専門職が関わっていますか?

A: ホスピスでのケアには、医師、看護師、ソーシャルワーカー、カウンセラー、ボランティアなど、様々な専門職が関わっています。

Q: ホスピスでのケアは、保険が適用されますか?

A: 日本の場合、ホスピスでのケアには、医療保険が適用されます。

Q: ホスピスでのケアは、どのような期間受けられますか?

A: ホスピスでのケアの期間は、患者の状態や希望によって異なりますが、一般的には数週間から数か月程度となります。

Q: ホスピスに入った後も、普段通りの生活ができますか?

A: ホスピスに入った後も、可能な限り患者が望む生活を送ることができるよう、ケアを提供してい ます。ただし、状態によっては、自由な行動が制限されることもあります。

まとめ

この記事では、現役介護職が『ホスピス』について気になる疑問について回答いたしました。

ぜひ施設選びの選択肢の一つとして、参考にしてみてください!

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