「介護の必要はないけど、身の回りの世話をしてもらえる施設を探している」
このような方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まだ介護の必要はないけど、一人暮らしの親のことを心配して施設への入居を検討されている方もいらっしゃるでしょう。
そんな方に今回は、住宅型有料老人ホームを選択肢の一つとして現役介護職が解説します。
住宅型有料老人ホームとは
住宅型有料老人ホームとは、掃除や洗濯、食事などの生活援助、そしてレクリエーションや緊急時の対応などが受けられる施設です。
有料老人ホームというと、「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3つのタイプに分けられますが、そのひとつです。
介護付き有料老人ホームについては、以下のブログを参考にしてみてください!
健康型老人ホームについては、以下のブログを参考にしてみてください!
介護付き有料老人ホームと違い、施設を運営している事業者から直接介護を受けることができません。
しかし、外部の介護サービスを利用することで、ホームヘルパーに居室に来てもらったり、リハビリや入浴、食事の介護を受けたりすることも可能です。
自宅で介護を受けてきた方も、そのまま介護を受け続けながら施設に引っ越しすることもできるでしょう。
入居条件は、60歳以上の自立した生活が送れている方から軽度の要介護者までとなっています。
他の施設と比べると、入居基準は低いと言えます。
住宅型有料老人ホームのメリット
では、住宅型有料老人ホームには、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
入居者同士のコミュニケーションが活発
住宅型有料老人ホームでは、レクリエーションやイベントなどが活発に行われている施設が多いです。
高齢になると、家に引きこもりがちになり、コミュニケーションを取る機会や人との交流はどうしても少なくなってしまいます。
人とコミュニケーションを取ることで、毎日の生活に活力が生まれます。
入居者同士で趣味の話で盛り上がったり、一緒に活動したりすることは、精神的にも体力的にもプラスの影響を与えるでしょう。
介護付き有料老人ホームより費用が安く済む
住宅型有料老人ホームは、基本的な費用に介護サービスにかかる費用が含まれていません。
よって、介護付き有料老人ホームと比べると、費用が安く済みます。
もちろん要介護度が高く、介護が充実した施設への入居をお考えの方は、介護付き有料老人ホームをおすすめします。
一方で、要介護度がそれほど高くない方、自立した生活が送れる方は、費用面で考えると住宅型有料老人ホームがおすすめでしょう。
住宅型有料老人ホームのデメリット
介護施設への入居を考えるときは、遠い将来まで見据えておかなければなりません。
その上で、メリットとともにデメリットも把握しておく必要があります。
では、住宅型有料老人ホームにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
要介護度が高くなると退去の必要がある
住宅型有料老人ホームは、あくまで自立した高齢者が生活援助やレクリエーションを受けられる施設です。
そのため、介護付き有料老人ホームのように手厚い介護を受けられません。
前述したように、外部の介護サービスを利用することも可能ですが、要介護度が重度になってしまうと他の介護施設への移動を勧められることもあるでしょう。
介護サービスの利用頻度に応じて費用が高くなる
住宅有料老人ホームの基本の費用は、介護付き有料老人ホームと比べると安いとメリットでお伝えしました。
しかし、外部の介護サービスを利用すればするほど、基本の費用にプラスして費用がかかることになるので、合計すると費用が高くなってしまいます。
外部の介護サービスの利用をお考えの方は、入居する前に基本的な費用と介護サービスの費用を合わせた月額費用を計算しておく必要があるでしょう。
まとめ
今回は、住宅型有料老人ホームを選択肢の一つとして現役介護職が解説しました。
住宅型有料老人ホームは、「介護の必要はないけど、身の回りの世話をしてもらえる施設を探している」方にとっては、ピッタリです。
とはいっても、住宅型有料老人ホームの中にも、様々な特徴を持った施設があるでしょう。
まずは施設見学をして、どの施設が自分にとってベストなのかを見極めることをおすすめします。
岡山市の介護施設 管理者兼介護職員
現役介護職として現場と管理者を担当
MBA(経営学修士)
PUROPOSE:本気の大人をつなげる
MISSION:居場所と生きがいを作る
VISION:お世話の輪の有る社会を創生
VALUE:医療介護従事者と患者様/ご利用者様の真の幸福を追求する
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